海外のホームリゾート

海外では一般家庭の定番。「ホームリゾート」は日本でも実現できる?

2017.3.31

「プールがある家」と聞いて、皆さんはどのような暮らしをイメージしますか?

「海外のセレブや大富豪の優雅な生活ぶり」でしょうか。

あるいは、「バリバリ働くビジネスマンが奮発して建てた家なのに、くつろぐ暇もなく使われずじまい…」という印象を持つ方もいるかもしれません。

しかし、プライベートプールのある住宅を「一般の家庭ではかなわぬ夢物語」の一言で片づけてしまうことは、少し残念にも思えます。

この記事では、「富裕層だけのもの」と割り切るのは早計と考えさせられる、日本における「ホームリゾート」の一般化への可能性についてご紹介します。

 

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ラスベガス郊外の住宅事情は意外なことに…

ラスベガスといえば、日本人にとってはカジノや華やかなネオンに彩られた歓楽街が真っ先に思い浮かぶ「眠らない街」のような存在でしょう。

ところが、当の地元の人々にとっては少し事情が異なるようです。

アメリカでの人気住宅地といえば、景観や気候の良い海岸沿いなどが中心となります。

もちろん日本と同様、人気のあるエリアとそれ以外で地代に差があるのですが、ラスベガスの場合は砂漠に近い内陸の街であるという一面も。

中心街こそ世界のセレブが集う場所ですが、郊外に行くと地代が比較的リーズナブルな「庶民の街」に趣が一変するのです。

そう考えると、ラスベガス郊外の住宅地はさぞかしシンプルな家と小さな庭ばかりの、日本の新興住宅地のような街並みなのでは…?と思ってしまうかもしれません。

しかし、地図サイトの航空写真などでラスベガス郊外を空から見ると、意外にも各戸建てにはプライベートプールや、よく手入れされた美しい庭が確認できます。

それでいて、ラスベガス郊外の住宅の庭を含む面積は、日本の栃木県や茨城県の住宅の敷地面積と大きくは変わらないというのですから驚きです。

 

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自宅のプライベートプールは、本当に贅沢品?

ラスベガス郊外の事例で、日本の一般家庭と同等の生活レベルの人々が、プライベートプールのある庭で「ホームリゾート」を楽しんでいることを知り、興味深く思った方もいるでしょう。

海外では、富裕層ではない普通の家庭でも庭にプールがあることは別段珍しくありません。

ラスベガス郊外の場合、建物・外構・プール付きの庭など一式の購入費用は日本円で4,000万円程度です。

日本で家を建てる費用ともさほど違いがないことから、日本の一般家庭でもプールのある庭付き住宅のプランは不可能ではないとも言えます。

なお、日本国内で庭にプライベートプールを設置する場合の予算はおよそ300400万円と、プール単体も思ったより高額設備ではないことがわかります。

「家にプールは贅沢品」というイメージを払拭し、日本の住宅でもより豊かな日常生活を実現するためのヒントが、ラスベガス郊外の人々の意外な暮らしぶりに秘められていたのです。

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「室内で暮らす」から「空間の中で過ごす」考え方へのシフト

日本の住宅は、とにかく建物にばかりコストをかけがちです。

自然災害に見舞われる機会の少なくない風土という事情もありますが、せっかく庭があっても室内から眺めるものにとどまっている印象を受けてしまいます。

いっぽう、海外の家庭では庭やベランダなどオープンスペースで食事をしたり、テラスに椅子とパラソルを置いて読書をしながらくつろいだりなど、

庭や外構も住空間の一部と考えられた暮らしを楽しんでいます。

日本には、四季による自然の姿の移り変わりを味わいながら過ごせる利点もあります。

もし、庭など屋外の空間を、暮らしのスペースとすることにもっと積極的になれれば、日常や休日の過ごし方がより上質で豊かなものになるのではないでしょうか。

家で暮らすことを、庭や外構を含めたすべての住空間を活用して楽しむことととらえ、草木や土のにおいを感じながら過ごす毎日を手に入れることは、わが国でも可能かもしれません。

庭にプールを作ったり、シアタールームを設けたりするなどの「ホームリゾート」の実現は、日本国内でも意外にリアリティのある選択肢だと思えてきませんか?

むしろ、海外リゾートを頻繁に訪ねられない一般のご家庭にこそ、ぜひ取り入れてほしいアイデアとも言えそうです。