土曜日のテーマ土いじり・お庭、ガーデン

国内と海外でこんなにも違う、グランドデザイン

2017.11.15

地面のあしらいについて取り上げてみましょう。
エクステリアにとって、地面をどう仕上げるかは、雰囲気を大きく左右する重要な問題です。
ここでは、国内と海外のエクステリアのアプローチの違いを中心にご紹介していきたいと思います。

 

砂利
日本では粒がキレイにそろった玉砂利などを敷くことが多いと思います。

玉砂利

神社の参道などでよく見られる玉砂利には神聖な意味が込められ、敷かれているのには理由があり、とても風情があります。
もちろん、これを一般家庭でも活用され、美しいアプローチを演出する材料の1つにもなっています。

ところが海外に目をうつしてみると、造園に使われる砂利は、とってもワイルド!

IMG_2034

粒もそろわず、色もバラバラ。
でもよく考えてみると、これは河原の風景そのまま。
日本の和風庭園も自然を模したテーマのものが多いのですが、そこには緻密に人の手が加わって成立する美しさがあります。
一方の海外では、自然の原風景をそのまま再現するような手法です。
同じ「自然の表現」でも、こんなに違うんですね。

 

タイル
タイルの歴史は古く、紀元前2700年頃のエジプトのプラミッドにも、装飾として使われています。
そんな歴史のあるタイルですが、一般的に目にするのは四角形のタイルです。
でも海外では、六角形のヘキサゴンタイルも、じわじわと人気が高まっています。

ヘキサゴンタイル

実は六角形のタイルの歴史も古く、フランスの古城や屋敷の床として多く見られるほか、プロヴァンス地方ではテラコッタ製のタイルが使われてきました。
これを現代の住まいに応用すると、いつもの縦横のグリッドとは異なる表情なので、とっても個性的になります。

タイルでもう1つ、事例を見てみましょう。
こちらの床は、木ではなくタイルです。

木材風タイル

ここは屋外部分ですので、床を木材にすると経年劣化や傷みが早く出てしまい、張り替えるとなるとコストも大きくかかります。
長持ちさせたい部分は耐久性のあるタイルにして、比較的手軽に取り替えられる家具は木材を使うという、便利に使い分けている例でした。

 

人工芝
本物の植物の芝ではなく、人工芝を敷くスタイルが、海外でも普及しています。

人工芝

下草を完全に刈り取り、防草シートを敷き、水はけの良い状態にするという施工時の手間はありますが、その後はほぼメンテナンスフリー。
メンテナンスの労力を軽減したいのは万国共通ですね。
近年は本物の芝生と見分けが付かないほどクオリティの高い人工芝がたくさんありますので、見た目も満足感が高いです!

 

コンクリート
地面をコンクリートで舗装する、というのもコストを削減する手段の1つです。
日本でも多く目にしますが、こうしたコンクリートのあしらいについては、アメリカが得意なようです。
たとえば、こちらをご覧ください。
コンクリート
これは大きなパネルを敷いているのではなく、コンクリートに目地を入れているだけです。

コンクリート2

コンクリートは扱いが難しく、目地を入れるのも職人技が必要です。
これを膨大な面積でサクッとやってしまうのが、アメリカ流。

さらには、こんなコンクリート床もあります。

コンクリート造形

こちらは石を敷き詰めたのではなく、コンクリートを石畳風に造形したものです。

このように、安い素材を大量に、キレイに仕上げることについては、アメリカを越える国は見たことがなく、いつも「すごい技術だな」と関心してしまいます。

 

いかがでしょうか。
海外は、さまざまな技術の宝庫です。
旅行で訪れた際は、そんなところにも注目してみて、ぜひ新しい発見をして楽しんでくださいね!